
静岡県には東西に長い土地になっています。元々は伊豆、駿河、遠江の3つの国から構成されたものとなっています。それに加えて、日本の東西の分岐点でもあるわけですから、電気の周波数から食文化にいたるまではっきりと分かれています。そして、西日本でも東日本でもどちらの性質でも受け入れることができるだけの柔軟性を持っているのです。全体的にはマイペースな人が多いです。
地域区分は、富士川、大井川を境として、東部、中部、西部と大きく3つに分けられます。静岡県には23市5郡12町があります。その中でも名前をよく聞くところと言えば、富士市、沼津市、熱海市、伊豆市、三島市、静岡市、焼津市、藤枝市、浜松市、磐田市、掛川市などではないでしょうか。静岡の地には、1万4000年以上も前から人が住んでいたとされる跡が発見されています。縄文時代における遺跡の総数は2000を越えるもので、土器も確認されています。
産業に関しては、第二次産業の割合が高いです。ですが、緑茶やみかんといった農業もあれば、マグロやかつおなどの漁業も盛んに行われていますし、富士山や伊豆半島、浜名湖といったところのサービス業も盛んに行われています。静岡市には、プラモデル会社や工場が集中しており、売り上げのシェアは9割を超えています。富士市においては製紙産業が盛んであり、浜松市や磐田市周辺は、楽器製造、オートバイ製造、光電子産業が盛んです。
着物に関しては、遠州織物というものがあります。静岡の浜松市を中心として織られている織物のことを言います。明治になると生産が一気に増えたのですが、輸出向けとして戦時中は作られており、戦後には実用的なきもの地として生産されるようになりました。着物買取においても、現在は評価されるようになっています。
そして、きものといえば島田髷です。これは、江戸時代の初期に本格的に登場したものですが、遊女が取り入れたことから爆発的に普及し、色んな身分や職業、個人によって趣味が反映されたものです。静岡県の島田市では、きものを着て街中の文化や歴史を堪能するというツアーを行っており、島田髷の出番もあります。一度体験する価値のあるイベントだといえるでしょう。