
豊かな自然が自慢の鹿児島県鹿児島市。県庁所在地でもあり東洋のナポリと呼ばれるほど美しい景観が魅力的な街としても知られています。観光都市としての人気も高く、一年を通して大勢の観光客が訪れる街でもあります。城跡や寺社仏閣をはじめとするさまざまな名所がありますし、伝統的な工芸品や名産、グルメも豊富なことから九州圏でも人気の高い観光都市と言えるでしょう。また、幕末期に多くの志士を輩出したことでも知られていますし、後の明治政府で要職に就いた人物もたくさん輩出しています。西郷隆盛や大久保利通などはこのエリアを代表する有名人ですね。
そんな鹿児島県で生産されている織物が綿薩摩です。木綿の最高品との呼び名も高い綿薩摩は現代でも高い人気を誇っていますし、織物や着物愛好家の中で高い評価を得ています。しなやかな着心地の良さが特徴的で、着れば着るほどに着心地が良くなるとも言われています。素朴ながらも飽きのこない見た目も人気の理由ですし、抜群の触り心地、着心地も人気の理由でしょう。着物を愛する人が最後の最後に行きつくのがこの綿薩摩とも言われていますし、その素晴らしさゆえに綿織物の最高峰とも呼ばれているのです。
鹿児島と聞いて大島紬が思い浮かんだ方もおられるでしょうが、大島紬も鹿児島で誕生した織物です。こちらはもともと奄美大島に端を発する織物で、手で紡いだ絹糸を泥染めしたものです。奄美大島で誕生しましたが、後に戦争で各地に疎開した人が移住先で織物を始め、結果的にさまざまな地域に大島紬が広がることになりました。ただ、奄美大島や鹿児島の大島紬と、その他のエリアの大島紬ではさまざまな部分で違いもあります。大島紬で織られた着物はもちろんですが、綿薩摩の着物や帯などは非常に高い人気がありますし、着物買取の専門店ならきっと高値がつくでしょう。高額査定も夢ではありませんから、着用しない着物があれば一度査定を受けてみるのも良いでしょう。