
広島県の代表的なエリアとしては広島市が有名です。政令指定都市でもある広島市は中国地方のなかでも人口数がトップであり、毎年多くの観光客も訪れています。また、多くのスポーツチームが本拠地としていることも有名であり、プロ野球やサッカー、バレーボールなどスポーツが身近に感じられます。また、文化施設も充実しており、美術館はもちろんこどものための文化科学館やマンガが所蔵されている図書館などほかの県にはないものが多くあります。そのほかに広島県の有名なエリアとしては、福山市があります。備後都市圏の中心都市でもある福山市には、優れた技術を持つ企業が多く集まっており、ものづくりの街としても知られています。工業製造品の出荷額も全国の市町村のなかでも上位であり、主要産業として街を支えています。
この福山市にゆかりがあるものとして備後絣というものがあります。備後絣は日本三大絣のひとつでもあり、その起源は現在から300年ほど前に綿花の栽培を城主が奨励したことから始まったといわれています。その後、絣の研究や染色により備後絣が生まれることになるのです。備後絣の特徴としては、藍染めであり厚みのある綿生地ということがあります。保温性にも優れていたため、女性が工作作業着として着用としていたという文献も残っています。現在は後継者不足により生産数が少なくなっているのですが、クラシックな風合いから人気があり着物買取でも高い評価になることが多いです。
備後絣から発展したものに備後節織というものがあります。伝統的な織物である備後絣を基礎に生まれたブランドです。備後節織の特徴としては、木綿を使うことで生まれる優しい肌触りがあります。また、木綿は吸湿性や通気性に優れているため、夏は涼しく冬は暖かいというように一年を通して快適に着られるという特徴もあります。備後絣を生産しているメーカーが少ないため、備後織物は貴重な生地であり、それを使った着物は着物買取でも高い人気があります。