
岐阜県を代表する市町村と言えば県庁所在地でもある岐阜市が挙げられます。岐阜市は戦国大名として名を馳せた斎藤道三が統治した地域として知られていますし、道三亡き後は戦国時代の麒麟児、織田信長によって統治されます。天然の要害と言われたかつての稲葉山城を居城とし、岐阜という名称を付けたのも織田信長だと言われています。名古屋市からのアクセスも良く、岐阜駅周辺には数多くの商業施設が建ち並び近代的な発展を遂げている一方、郊外には豊富な自然を残すなど多様な顔を見せてくれるエリアとも言えるでしょう。
関市も岐阜を代表する自治体の一つで、県中央部に位置しています。こちらも名古屋市から40キロ程度の距離ですからアクセスは良好ですし、関市から名古屋へ通勤している方も少なくありません。関市と言えば刃物の街としても知られていますし、メディアで頻繁に取り上げられるような有名ウナギ店が複数存在することでも知られています。また、県中部に位置する下呂市は下呂温泉で知られており、県内外から大勢の方が足を運んでいます。東海エリア屈指の温泉地としても有名ですし、自然豊かでのどかな街並みに魅了される方も少なくありません。お隣の名古屋市からはもちろん、遠方からわざわざ足を運ぶ方もたくさんいます。
岐阜県群青八幡地方で織られている郡上紬はこのエリアを代表する織物の一つで、長い歴史がある織物としても知られています。質の良い糸のみを使って織りあげられることから仕上がりも美しく、何十回も染める技法も用いられています。素朴ながらも上質で独特の美しさを持つ郡上紬は現代でも高い人気を誇っていますし、着物の価値も決して低くありません。また、高山憲法染小紋は岐阜県高山市で生産されている小紋で、江戸時代に活躍した剣術家吉岡憲法に端を発する小紋でもあります。松煙墨を用いた黒染が特徴的ですが、いつから高山に伝わったかということは未だに分かっていません。