
東北地方の中でも南部に位置しているのが福島県です。面積は全国3位の広さを持っています。県の主要都市は、行政が集中しており、有数の果物果樹地帯を形成する福島市、商業、内陸の工業地帯になっている郡山市、沿岸工業に特化し、広大な土地を持ったいわき市となっています。また、歴史的な土地としては会津若松市、白河市があり、史跡がたくさん存在する場所として知られています。
福島県の人口の多さは、いわき市、郡山市、福島市、会津若松市、須賀川市の順番となっています。いわき市が35万人、郡山市が34万人、福島市が29万人、会津若松市が13万人、須賀川市が8万人となっています。
福島の経済・産業に関しては、2008年の県内総生産は7兆6千億円ほどであり、世界各国の国内総生産と比較しても世界の中で70位以内にランクインしています。県の単独でも過半数の国を超える経済規模となっているのです。第1次産業においては、水稲、福島市、伊達エリアのモモをはじめとした農産物、いわき市のかつお、郡山の養殖鯉は出荷量日本第一位です。こうしたものが主要産物となっています。第2次産業は、東北では宮城県を押さえて第1位となっています。福島市周辺では電子機器、会津若松周辺では半導体、郡山周辺はプリント基板や電子部品、田村市では自動車電装部品関連企業の誘致にも成功しており、いわき市周辺においては電子機器や化学製品、自動車エンジン工場などがあります。第3次産業では郡山都市圏が最大のものとなっており、県内最大の経済圏を形成しています。
福島県の伝統工芸は、昭和村のからむし織をはじめとして、絹製品、会津木綿、白河だるま、こけし、赤べこ、会津漆器、たんすなどの桐製品などがあります。会津地方を中心にして、日本酒酒造が多いこともあります。伝統的な会津木綿は、着物の素材としても使われるところもありますが、需要は現在縮小しており買取においても価値のあるものとされています。ただし、業者選びも重要とされています。