
秋田県は東北地方にある県のひとつです。県内陸部の9割が特別豪雪地帯に指定されているほどに、雪が多く降りやすいところだといわれています。ただし、日照時間の関係から朝晩の放射冷却現象が起こらないこともあり、経度の割には温暖です。
秋田県は、県庁所在地は秋田市であり、その他には男鹿市、大仙市、仙北市、北秋田市などをはじめとした、たくさんの市があります。秋田県の産業としては、携帯電話やスマートフォンなどの通信機器に使われる固定コンデンサの出荷額が全国1位になっています。その他には、天然秋田杉は日本三大美林と呼ばれており、木材生産量は全国1位です。また、米の生産量もあきたこまちの名産ということもあり全国3位です。日本酒の生産量も全国6位をマークしています。
秋田県には、こうしたもの以外にも織物のひとつである秋田八丈と呼ばれるものも有名です。秋田市が産地で、渋みを持った上品な絹織物です。縦縞、格子縞が主な柄となっていています。秋田黄八丈ともいわれているもので、洗えば洗うほどに色つやが増すのが特徴的です。用途としては、着尺地、丹前地ということですが、着物に仕立ててから2年目から3年目に一番美しい色を放つとされているのです。染色の別によって、鳶八丈、秋田黄八丈、変り八丈というものがあります。
秋田八丈、秋田の織物の歴史は深いものがあり、1800年初頭に奥羽出身の石川滝衛門によって確立されています。秋田八丈は、その後の1804年から1818年にかけて誕生誕生しています。秋田八丈は、その色合いが優美であることから、江戸から大阪へと販路を広げて、明治中期には年間6万反を生産する勢いだったのですが、現在は衰退してしまっています。ただ、伝統としては今も残っているのです。
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